人工知能(AI)がアルツハイマー型認知症の発症を2年前に予測する発見が明らかに!
NHK総合 【NHKスペシャル】
人工知能・天使か悪魔か・2018・未来がわかる・その時あなたは…
9月15日土曜日に放映されたNHK総合 【NHKスペシャル】「人工知能・天使か悪魔か・2018・未来がわかる・その時あなたは…」の中で、カナダ・マギル大学(McGill University)の研究チームが、認知症を予測することができる人工知能を開発した内容が紹介されていました。
マギル大学精神衛生研究所(Douglas Mental Health University Institute)傘下のトランスレーショナル・ニューロイメージング・ラボラトリーの研究チームは、人工知能とビッグデータを活用し、症状が現れる2年前に認知症を予測するアルゴリズム(数学やコンピューティングなどを使用して問題を解決するための方法や手順)を開発したと明らかにしたという内容でした。
認知症の症状が本格的に現れる前にAIを駆使すれば、84%の精度で認知症の発症を予測することができるとしています。
研究チームは、ADNI(アルツハイマー病の発症予測や治療薬の効果判定法の確立を目的とした臨床研究機関)が保有する軽度認知障害患者のPET(陽電子放射断層撮影)のデータを学習させる形で、認知症予測を行う人工知能を開発したと国際的な専門誌「Neurobiology of Aging」誌に発表された。
その内容は、PETによる脳の画像にアミロイドβタンパクの擬集が2年後にアルツハイマー型認知症になるかそうでないかを9か所の場所でチェックできるということです。
この9カ所のアミロイドβのたまり具合のパターンの違いでアルツハイマー病に進行するかどうか85%の精度で予測できるようになった。
アルツハイマー病になった人の脳(左側)
2年以内に、アルツハイマー病に進むと予測されてもそれを止める根本的な方法が見つかっていないので、研究を牽引したペドロ・ロサ・ネド(Pedro Rosa-Neto)博士は、この人工知能を実際の診療ではまだ使っていないということです。
9割以上の 軽度認知症(MCI) の人が「リコード法」で改善
ところが、2017年にアメリカで9割以上の軽度認知症(MCI)人が改善するという画期的な治療法が発表されて注目を集めています。その治療法とは、カルフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のデール・ブレデセン博士が提唱する「リコード法」です。
博士は、アルツハイマー病に特徴的なアミロイドベータの蓄積は、大きく「3つの原因」で起きている。それは、脳神経細胞の慢性炎症、脳の栄養不足、脳への毒性化合物の増加です。
脳内環境が悪くなると、脳の保護・育成と破壊・縮小のバランスが壊れ、結果として脳にアミロイドベータが蓄積するという説です。
そこでリコード法では、アミロイドβタンパクが溜まる原因を取り除く方法としてAβが増える原因や認知機能低下につながる要因を探るために様々な検査を実施し、一人一人にあった生活習慣改善プログラムを作成されます。
特に食生活を野菜中心にすることで、血糖値が上がりにくくなる体質作りが重要で、飽和脂肪酸やスクロース(糖質)などの食事を避け、ナッツや卵、EPA、DHAを含む青魚などのタンパクが豊富な食品や、ココナッツオイル・オリーブオイル・亜麻仁油などの認知症予防に役立つ脂質でカロリーを補うという内容になっています。
「ケトフレックス12/3」と名付けられた食事方法がリコード法の特徴で、認知機能低下を回復させるというものです。
他方、2017年12月26日放送の【名医とつながるタケシの家庭の医学】の番組で、認知症の予防にカレーが効果的であるという情報が紹介されました。
【名医とつながるタケシの家庭の医学】の番組で 、アルツハイマー病予防に毎日摂取できるようターメリック入り味噌が紹介される。
なぜ認知症にカレーがいいのか?カレーに含まれるターメリックの活性成分クルクミンが認知症予防に働くメカニズムをわかりやすく説明された番組の放映により、このことが広く世間に知られるようになりました。
人工知能(AI)がアルツハイマー型認知症の発症を2年前に予測することが可能ならば、リコード法の実践やターメリックの活性成分クルクミン、アル・ターメロンの摂取によりアルツハイマー病を発症する前の軽度認知症(MCI)の内に、これらの対応を行う事によって未然に防ぐことが期待できます。
アルツハイマー病に関するコンテンツ
- アルツハイマー型認知症の場合
- アルツハイマー病の予防と改善
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熱帯ウコン「赤陽」
農林水産省、品種登録番号 第21486号