クルクミンが miRNA 発現の調節をして治療効果を発揮

クルクミンは、カレーのスパイスであるターメリックの黄色い色素です。

クルクミンには強力な抗酸化作用、抗炎症作用、肝機能の活性、抗がん作用があり、古くから民間薬として使用されてきました。

今日ではクルクミンを使用したがん予防・治療についての研究が多く発表されています。

なかでも特に注目されているのが“がん幹細胞“に対する効果です。

がん幹細胞は自己複製能力と分化能力が高く、がん細胞の元となる細胞です。

がん細胞は、がん化学療法や放射線療法で殺すことができます。

しかし、がん幹細胞は自ら耐性能力を備え、ニッチという微小環境において、完全に殺すことは難しいのが現状です。

がん幹細胞が、化学療法や放射線療法後のがんの再発や転移を招くのです。

2018年9月、インドのアミティ大学幹細胞研究所とデリー大学生物医学研究所は、ごく微量のクルクミンがマイクロRNA遺伝子の発現を介して、口腔内扁平上皮がんの幹細胞の化学療法剤への耐性発現を強力に抑制すると発表しました。

化学療法や放射線療法に対する幹細胞の耐性能力の発現をいかに解決するかという研究が行われていますが、薬ではなく食材のスパイスに答えがあったというわけです。

一般社団法人日本オーソモレキュラー医学会 代表理事 柳澤 厚生名誉院長のお話を参考にさせていただきました。

PubMed(米国国立医学図書館 国立衛生研究所)

.2016;171:1-38。

がんにおけるマイクロRNAレギュレーターとしてのクルクミン

所属

  • 1学生研究委員会、医療バイオテクノロジー学科、医学部、マシュハド医科大学、マシュハド、イラン。
  • 2ナノテクノロジー研究センター、ブアリ研究所、マシュハド医科大学、マシュハド、イラン。
  • 3イランの国立細胞銀行、イランのパスツール研究所、テヘラン、イラン。

概要

クルクミンは、抗腫瘍効果が報告されている天然の食事性ポリフェノールです。

 

クルクミンの抗炎症および抗酸化特性は、その免疫調節、アポトーシス促進、および抗血管新生特性とともに、抗腫瘍効果の根底にある主なメカニズムと呼ばれることがよくあります。

 

分子レベルでは、NF-kBAkt/PI3K、および MAPK 経路の阻害と p53 の増強は、クルクミンによって誘発される最も重要な抗がん変化の 1 つです。

 

最近の証拠は、エピジェネティックな変化がクルクミンの抗腫瘍特性にも関与していることを示唆しています。

 

これらのクルクミン誘発エピジェネティックな変化の中には、いくつかの発癌性および腫瘍抑制マイクロRNAmiRNA)の発現の調節があります。

 

miR-21、miR-17-5p、miR-20a、miR-27a と miR-34 a/c および上皮間葉移行抑制 miRNA の過剰発現は、miRNA ホメオスタシスに対するクルクミンの最も重要な効果の 1 つです。

 

現在のレビューでは、クルクミンとその類似体が、腫瘍の開始、成長、転移、および化学療法抵抗性のさまざまな段階に関与する miRNA の発現に及ぼす影響に関する in vitro および実験的研究の知見を要約します。

 


※自動翻訳のまま掲載

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