ターメリックの 生物活性化合物 クルクミンやアル・ターメロンは分子量が小さいので血液脳関門を通過できる。

薬剤が脳内に届かない!脳の血管の”特別な関門”

通常、点滴や錠剤の服用などで私たちの血液中に溶けこんだ薬剤の物質は、血液に乗ってその薬剤を必要とする臓器へと移動し、血管からしみ出して臓器の内部へ届けられます。

それが可能なのは、血管の壁に薬剤が通れるだけのすき間が開いているからです。

一方、脳の血管の壁の細胞は、互いに強く結合しているためほとんどすき間がなく、こうした薬剤が通り抜けられません。

脳の血管には「血液脳関門」と呼ばれる頑丈な防御壁があるからです。

なぜ脳だけに、このような特殊な構造があるのか。

それは、血液中を漂うさまざまな物質が無秩序に脳に流れ込んで、神経細胞の働きに支障をきたさないよう、血管が進化してきたためです。

つまりこの関門は、脳の働きを健全に保つうえで重要な役割を果たす仕組みです。

しかしその仕組みが脳の中に薬剤を送り込んで病気を治そうとする際には、これを阻んでしまう。

脳の血管壁の細胞は、すき間なくしっかりと結びついているため、薬剤が脳の内部へ届かない。

認知症のなかで最も大きな割合を占める「アルツハイマー病」は、アミロイドβタンパクという有害なタンパク質が脳にたまり、神経細胞を壊すことで引き起こされると考えられています。

このアミロイドβを分解する薬を脳に送りこむことで病気の進行を食い止めようと、これまで多くのアミロイドβ分解薬が作られてきましたが、血液脳関門を突破して脳に届き、アミロイドβを分解していると確認された薬は、まだひとつもないということです。

NHK【スペシャル「人体」”脳”すごいぞ!ひらめきと記憶の正体」】2月4日放映より

UCLA( カリフォルニア大学ロサンゼルス校 )-Veterans Affairs研究によると、クルクミンを他のアルツハイマー病治療薬と比較したところ、効能の点で匹敵、あるいは勝っていたことが分かったといいます。

クルクミン及びアル・ターメロンは分子量が低いため、血液脳関門を突破し、ベータアミロイドと結合できると考えられています。

現在、アルツハイマー病の進行を抑制する薬剤はありますが、治療薬はありません。

多くのアルツハイマー病患者は勿論、その患者をサポートする家族や周囲の人々も治療薬を待ち望んでいます。

現在治療ができないアルツハイマーを治せる病気にする、その突破口となる2つの新しい取り組みが進んでいるといわれています。

一つは認知症の治療薬が脳の中に届かない、という課題を解決する、脳のバリアを突破して脳の中に薬剤を届ける試みです。

そしてもう一つは、アルツハイマー病の原因物質を超早期に診断することで、治療の可能性を高める試みです。

アルツハイマー病におけるアミロイドβに対するインドのスパイスクルクミンの保護効果

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