重度の新型コロナウイルス病(COVID-19)の予防におけるブロメラインとクルクミンの組み合わせ

アテネ国立カポディストリアン大学医学部アティコン総合大学病院救命救急科などが研究した成果として「新型コロナウイルスの予防における免疫増強栄養補助食品としてのブロメラインとクルクミンの組み合わせ」についての報告の概要が示されています。

クルクミンは、ウイルス結合部位とスパイクタンパク質、ACE-2受容体及びバシギンをブロックし、膜貫通セリンプロテアーゼ2をダウンレギュレート(発現低下)する事によってSARS-CoV-2(新型コロナウイルス)の細胞への侵入を防ぐ事を示し、そしてウイルスタンパク質との相互作用を介してウイルス複製を阻害する。

ブロメラインは、新型コロナウイルスに対しての、炎症、血栓症、浮腫と、いった深刻な影響を和らげ、クルクミンの体内吸収を大幅に増加させるとともに、PGE-2阻害に対する効果は、毒性が非常に低く、且つ大きな副作用のない状態で、プレドニゾンとアスピリンの効果を上回るということです。

以下にその報告の概要と記述を掲載しました。

出典

PubMed(米国国立医学図書館 国立衛生研究所)

.2020年12月

重度のCOVID-19の予防における免疫増強栄養補助食品としての

ブロメラインとクルクミンの組み合わせ

所属

●肺および結核疾患個人開業、27 K. Aitolou、14121、ネオイラクリオ、アテネ、ギリシャ。

●アテネ国立カポディストリア大学医学部アティコン総合大学病院第2救命救急科、ギリシャ

概要

 

2019年のCOVID-19(コロナウイルス病)のパンデミックは まだ続いていますが、効果的な治療法は証明されていません。

 

新型コロナウイルスの病態生理学には、 炎症、凝固、ブラジキニンカスケードの 3つの主要な経路の活性化が含まれます。

 

ここでは、重度の新型コロナウイルスの予防における、 2つの有名な栄養補助食品であるブロメラインと クルクミンの共同の潜在的な治療的役割を初めて強調します。

 

ブロメライン(パイナップルの茎から分離されたシステインプロテアーゼ)と クルクミン(ターメリックに含まれる天然フェノール)は、 新型コロナウイルスの病態生理の重要な段階に 干渉する重要な免疫調節作用を発揮します。

 

それらの抗炎症特性には、転写因子の阻害とそれに続く 炎症誘発性メディエーターのダウンレギュレーション(発現低下)が含まれます。

 

それらはまた、線維素溶解および抗凝固特性を示す。 さらに、ブロメラインはシクロオキシゲナーゼを阻害し、 プロスタグランジンとトロンボキサンを調節して、 炎症と凝固の両方に影響を与え、ブラジキニンを加水分解します。

 

興味深いことに、クルクミンは重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)の 細胞への侵入とウイルス複製を防ぐためのシリコ研究(コンピュータ解析による研究)、 最近の実験的研究では、ブロメラインがウイルスの細胞への 侵入も阻害する可能性があることが示されています。

 

特に、ブロメラインは経口投与後のクルクミンの吸収を大幅に増加させます。

 

私たちの知る限り、これはブロメラインの重要性、 そして最も重要なことに、重度の新型コロナウイルスに対する ブロメラインとクルクミンの相乗効果の潜在的な 予防的価値を強調する最初の報告です。

 
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