急性増悪の原因は、主に気道感染と大気汚染です。 COPD患者の方は感染と重症化を避けるために免疫力の強化が必須です。

COPDの方には個人差がありますが、慢性の呼吸器疾患がありながら、通常、咳・痰・息切れなど自覚症状を感じながらも落ち着いた状態で経過していた人が、ウイルスや細菌の感染による風邪、インフルエンザなどにより、気管支炎や肺炎などの気道感染をきっかけにして急激に状態が悪化してしまうことを急性増悪(きゅうせいぞうあく)といいます。

一度増悪の症状が出始めるとなかなか回復することが難しく、生活に支障をきたしてしまい、その質も変わってしまいます。

増悪を引き起こす度に病状が悪化していくので、同じカゼをひいても、肺炎にまで悪化すると、一気に症状が進行し、そのまま死亡する可能性があります。

増悪を引き起こさないようにするには、如何に抗酸化力、抗炎症力などといった免疫力をつけるかが大切な行為になります。

急性増悪による呼吸機能の低下と疾患の進行

日本医師会、インターネット生涯教育協力講座〔COPD(慢性閉塞性肺疾患)〕病態と診断
出典:日本医師会、インターネット生涯教育協力講座〔COPD(慢性閉塞性肺疾患)〕病態と診断

急性増悪の症状として具体的には悪いなりに安定していた時より息切れが強くなる、呼吸困難が増す、咳の回数や痰の量が増える、痰が切れにくくなる、発熱する等です。

COPDの増悪の主な原因は気道感染によるものとされ、中でもウイルスや細菌によるインフルエンザや風邪からの感染が最も多いといわれています。

急性増悪に関係するウイルスや細菌としては、風邪を引き起こすのが主であり、ライノウイルス、インフルエンザウイルス、肺炎球菌などが頻度として高く、これらの感染自体が 急性増悪の原因となるだけでなく、細菌性気道感染による急性増悪の引きがねになることが多くみられる。

もともとCOPD患者は、免疫力が低下しているので、このような感染にかかりやすく、また、重症化することで、病態の悪化を招いてしまうということですので、日頃から免疫力の強化に努めることがとても大切になります。

免疫力強化ということは、腸管が免疫の60%~70%を受け持っているとされるその環境を整えてやることが重要になります。腸内環境を良くするには、ビフィズス菌をはじめ乳酸菌など善玉菌を増やしてNK細胞など腸管の防衛軍を強化することが大事になります。

クルクミンは、フリーラジカル(活性酸素)から身体を守る

現在多くの病気が、フリーラジカル(遊離基)のダメージで起こることが明らかになっています。

フリーラジカルは、ほぼ活性酵素と窒素化合物で構成され、体の免疫力が弱まった時に細胞膜を傷つけ始めます。

これらの活性酸素は、身体の代謝で常に発生していて体内の抗酸化物質が不足している状態では細胞膜に破壊的なダメージを与えることになります。

活性酸素は、細胞のタンパク質構造を壊し、細胞のDNA遺伝子情報を傷つけ、混乱させてしまいます。

活性酸素による細胞のダメージの状態に応じて、防御するサイトカインと呼ばれる指令情報を持つたんぱく質が、細胞から放出されて未然にダメージを防ぎます。

例えば活性酸素が炎症を発生させると、白血球がサイトカインを放出し、そのサイトカインの指令でリンパ球が血管壁を透過して炎症部に移動し炎症を抑えます。

このサイトカインの放出調節は,大部分がマスタースイッチといわれるNF-κB(エヌエフ-カッパービー)転写因子によって行われています。

しかし、このNF-κBが多過ぎてしまうとサイトカインが過剰産生され、その過剰な状態が持続的な炎症を引き起こし、様々な病気の原因になってしまいます。

NF-κBの合成物質は、酸化ダメージやストレス、炎症を引き起こし、アテローム性動脈硬化をはじめ、心筋梗塞、脳卒中、リウマチ、骨粗しょう症などの発症原因になることがわかっています。

クルクミンは、直接、スーパーオキシドアニオンと一酸化窒素などのフリーラジカルを除去し、重要なシグナル伝達経路を調節することかできることが実証されています。

また、活性酸素が細胞膜を傷つける前に中和し、細胞膜の中で活性酸素の活動を抑制する働きがあります。

現在、その働きがガン発生を予防し、進行を抑えるといわれています。

重度の感染症では、細胞内に活性酸素が過剰な状態になっています。

このときクルクミンは、グルタチオン、S-トランスフェラーゼを介して、人体における最強の抗酸化酵素グルタチオンを増幅させて細胞が壊れるのを防ぎます。

さらにクルクミンは、サイトカインを過剰に産生させるNF-κBの起動を抑制します。

研究では、クルクミンがNF-κBの過度の活性化を抑制することで、動脈硬化など、血管系の病気が発症する原因になる血管細胞膜の破壊を防ぐ働きが確認されています。

これらの研究成果からクルクミンが加齢による酸化ストレスの累積で起こる病気を予防することが示唆されています。

ターメリックが、肺の健康に有益であることを見つけた。

ターメリックは、活性主成分クルクミンを含む、自然界で最も強力な治癒剤の一つです。このスパイスの薬効は、何世紀にもわたって徐々にその効力を明らかにされてきました。

ターメリックが癌からアルツハイマー病に至るまでのある条件下で有効であることが認められています。今や新しい研究では、肺・結腸・肝臓疾患の予防および治療薬としてその効果を明らかにしています。

ターメリックの活性成分、クルクミンと黒コショウのピペリンによる治療で乳がんを克服した人、代替え治療法を実践する実存主義者であり心理学者のバーバラ・Lミントンが肺疾患に対してのクルクミンの有効性について記述しています。

研究と結果 – 肺疾患

「実践医学と既存薬は、職業病や公害の環境暴露による鉱物粉塵や大気汚染物質、タバコの煙、化学療法、放射線療法などの原因に起因する肺疾患の治療に有効であることが示されていない。」と生物学研究者の報告書が2007年ジャーナル誌に記載されている。

いくつかの動物実験で、肺線維症にクルクミンを使ってテストされています。結果、放射線、化学療法薬、毒物による肺障害および繊維を軽減することが明らかになった。

研究者は、また、クルクミンが慢性閉塞性肺疾患、急性肺疾患、急性呼吸窮迫症候群、アレルギー性喘息のおける保護的な役割を果たしているという結論を支持することに注目し、その治療作用は、炎症や酸化ストレスの防止や抑制する切り換えが行われた

2008年3月の分子栄養学•食品産業技術総合研究でCOPDについての報告で、コルチステロイドは、喘息や慢性閉塞性肺など様々な慢性呼吸器疾患に対する治療の主要な方策の一つになっている。しかし、これらコルチコステロイドは、酸化の影響を減らさないために、これら疾患症状に対して有効に効果を発揮できていません。

研究者は、クルクミンが天然に存在するポリフェノールとして、より安全な代替え医療を提供できると報告した。

クルクミンは、直接、スーパーオキシドアニオンと一酸化窒素などのフリーラジカルを除去し、重要なシグナル伝達経路を調節することかできる。

クルクミンは炎症性伝達物質の発現を低下させ、肺における望ましい遺伝子の発現を高める。

研究者は、クルクミンが慢性肺疾患に対する潜在的な治療薬であると結論付けた。

出典:「NaturalNews」Turmeric Found to Be Beneficial for Lung, Liver and Colon Healthcancer

慢性炎症におけるステロイド活性の調節:クルクミンの新規抗炎症薬の役割。

PubMedより

米国国立医学図書館 国立衛生研究所

要約

依存的炎症誘発性遺伝子、NF-カッパBの発現は、酸化ストレスに応答して、DNAに結合したヒストンのアセチル化•脱アセチル化の状態によって規制されています。

それは重い喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者では、酸化ストレスがNF-κBの経路を活性化するだけでなく、ヒストン脱アセチル化酵素(HDACs)の翻訳後修飾を介してヒストンのアセチル化と脱アセチル化のバランスを変化させることも示唆されています。

コルチコステロイド(副腎皮質ステロイド) は、喘息やCOPDなどの様々な慢性呼吸器疾患に対する治療の主要な方法の一つとなっている。 このような病状を改善するためのコルチコステロイドの機能不全は、喘息やCOPD患者においてHDAC2を補充できないか酸化修飾後HDAC2のどちらかに起因している。

クルクミンやレスベラトロールといった天然起源のポリフェノールは、ますます安全な栄養補助食品として考えられるようになった。

スパイス、ターメリックにポリフェノールとして存在するクルクミンは、直接、スーパーオキシドアニオンと窒素酸化物などのフリーラジカルを捕捉し、NF-κB活性およびマイトジェン活性化プロテインキナーゼ経路を介して媒介に重要なシグナル伝達経路を調節することができる。

ポリフェノールには、プロ炎症性メディエーター、マトリックスメタロプロテアーゼ、接着分子、増殖因子受容体遺伝子の発現を減少し、それらは肺におけるHDAC2の発現を高めた。

このように、クルクミンは、慢性炎症性肺疾患に対する潜在的な抗酸化物質及び抗炎症治療薬としての可能性を持っている。

ソース:
環境医学部門、肺生物学と疾患プログラム、ロチェスター大学医療センター、ニューヨーク州ロチェスター14642、米国の大学。

クルクミンはHDAC2を維持することで、酸化剤にさらされた単球におけるコルチコステロイド(副腎皮質ステロイド)の機能を復元します。


要約

喫煙の結果としての酸化ストレスは、慢性閉塞性肺疾患(COPD)発症において気道の慢性的なステロイド非感受性炎症疾患の病因に重要な病原因子がある。

ヒストン脱アセチル化酵素2(HDAC2)、コルチコステロイド抗炎症作用の重要な成分は、COPDと疾患の重症度と相関を持つ患者の肺に障害されています。

約30 nMおよび200 nMそれぞれのEC(50)、あるいは酸化ストレス障害HDAC2活性とin vitroでのコルチコステロイドの有効性 – 私たちは、ナノモル濃度で、クルクミン、食事ポリフェノールは、特にタバコの煙抽出物(CSE)を復元することがここで示された。 CSEは、クルクミンにより復元されたHDAC2タンパク質の発現を減少させた。

HDAC2タンパク質の発現の減少はさらにシクロヘキシミドは、タンパク質合成阻害剤の存在下でクルクミンで逆転した。 プロテアソーム阻害剤、MG132はまた、ユビキチンHDAC2のレベルを増加させる、CSE-誘導HDAC2の劣化を阻止した。

生化学的および遺伝子チップ分析では、最大1muM濃度のクルクミンは、リン酸化、ユビキチン – プロテアソーム経路に関連付けられている抗酸化物質の独立したメカニズムを介してその効果を伝播することが示された。

これにより、単球のいずれかCSEや酸化ストレスによって誘導されるステロイド非感受性を逆転させる、HDAC2の活性と発現の両方を維持することにより、翻訳後レベルでこのようにクルクミンの役割を果たします。

クルクミンは、したがって、COPDおよび喘息患者では一般的であるステロイド抵抗性を逆転させる可能性があります。

ソース:
医学研究のためのノバルティス研究所、呼吸器疾患、ホーシャム、イギリス。

※HDAC(ヒストン脱アセチル化酵素):
ヒストン脱アセチル化酵素(-だつあせちるかこうそ、英:Histone Deacetylase(HDAC)、EC 3.5.1)とはクロマチン構造中のヒストンと呼ばれるデオキシリボ核酸(DNA)が巻きついているタンパク質の脱アセチル化を行う酵素であり、遺伝子の転写制御において重要な役割を果たしている。HDACファミリーの分子は現在HDAC1-11まで同定されている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

※翻訳後修飾:
タンパク質合成の過程で,mRNAを翻訳してペプチド鎖が形成された後に起こるペプチド鎖の修飾.リン酸エステル化,糖鎖形成,ペプチド結合の一部の切断,アセチル化,アミド化,一部のアミノ酸の側鎖の修飾などがある。

クルクミノイドが異常な炎症を引き起こす転写因子NF-κB(エヌエフ-カッパービー)の活性を抑制する

細胞の機能はいろいろな働きを持ったタンパク質によって調節されています。タンパク質は、遺伝子であるDNAからmRNA(タンパク質合成の遺伝情報を写しとって伝える RNA) が作られてタンパク質が合成されます。

このDNAからmRNAを作る過程を転写といい、転写を調節しているタンパク質を転写因子といいます。

NF-κB(エヌエフーカッパービー)は、免疫・炎症反応に関わる遺伝子群やエイズウイルスの増殖に関係するタンパク質を作るときに活性化する転写因子です。

慢性リュウマチや骨粗鬆症などの免疫・アレルギー疾患・後天性免疫不全症候群(AIDS)などに関与しているとされ、悪性腫瘍の発ガン過程及び進展にもNF-κBの活性が関わっているとされています。

普段のNF-κBは、IκBと呼ばれる制御タンパク質と一緒に結合して不活性な状態で細胞質内に存在しています。

細胞がウイルスや酸化ストレスなどによって刺激を受けるとリン酸化されて分解します。

IκBが外れたNF-κBは細胞核内へ移行してDNAと結合することで、遺伝子の転写を行います。

ガン細胞でNF-κBという転写因子の活性が高まるとガン細胞はアポトーシス(通常の細胞が、自然死すること)せず、増殖や転移を行って悪性の腫瘍として成長していきます。

しかし、NF-κBは、免疫細胞においても重要な働きをしていますので、NF-κBを阻害することは免疫力を弱めてしまい、本来、私たちが持っている自然治癒力に支障をきたしてしまいます。

NF-κBが活性化するとCOX-2(シクロオキシナーゼ-2)が発現して炎症を引き起こす代表的な物質、プロスタグランジンという生理活性物質が産生されます。

大腸ガン、乳ガン、胃ガン、肺ガン、肝臓ガンなど、ほとんどのガン細胞の成長促進に関与しているだけでなく、腫瘍の成長を促がす新生血管の細胞においてもCOX-2の発現が確認されています。

欧米において、数多くの炎症疾患に対してクルクミンのエビデンス(科学的根拠)が行われています

ターメリック(熱帯ウコン)の主成分クルクミノイドは、強い抗酸化作用や抗炎症作用によって関節リウマチや慢性糸球体腎炎、免疫、アレルギー疾患、エイズ、悪性腫瘍(ガン)など数多くの炎症疾患に係わっているとされるNF-κBという転写因子の活性を阻害する働きが、世界中の研究機関によって探求されており、欧米においては医療現場において、すでに数多くのエビデンス(臨床における証明)が重ねられています。

NF-κB は細胞の生存、活動にとって必須な遺伝子群を発現させる重要な転写因子です。サイトカインや感染性物質、放射線誘導性、紫外線等の刺激により活性化される。免疫反応においては中心的役割を果たし、急性および慢性炎症反応や細胞増殖、アポトーシス(プログラムされた細胞の自然死)などの数多くの生理現象に関与しているとされています。

※NF-κB(エヌエフ・カッパー・ビー、核内因子)
NF-κBは転写因子として働くタンパク質複合体である。ストレスやサイトカイン、紫外線等の刺激により活性化される。NF-κBは免疫反応において中心的役割を果たす転写因子の一つであり、急性および慢性炎症反応や細胞増殖、アポトーシスなどの数多くの生理現象に関与している。NF-κB活性制御の不良はクローン病や関節リウマチなどの炎症性疾患をはじめとし、癌や敗血症性ショックなどの原因となり、特に悪性腫瘍では多くの場合NF-κBの恒常的活性化が認められる。さらにNF-κBはサイトメガロウイルス (CMV) やヒト免疫不全ウイルス (HIV) の増殖にも関与している。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

※COX-2(シクロオキナーゼ)
シクロオィナーゼ(COX)-2酵素は、最近急増している肺線がんで著明に発現していることが知られているが、一方正常の肺上皮細胞には発現していない酵素である。COX-2酵素は、がん細胞に高発現し、がん細胞自身の増殖を促進すると同時に、血管新生を促進し、がん細胞への栄養補給を増加し、更に生体の免疫能も低下させることが報告されている。COX-2酵素の持つこれら一連の作用を阻害することにより、がん治療を向上させようとする試みが検討されている。
(愛知がんセンターの概要・平成17年度 呼吸器内科部長、樋田豊明)

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